大阪大学大学院理学研究科 附属基礎理学プロジェクト研究センター 原田グループ ロゴ
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CDを用いた超分子触媒の構築

CDを用いた超分子触媒の構築 球状CDを用いた超分子触媒
修飾CDを用いた超分子触媒 CDダイマーによるラクトンの重合
ロタキサンを用いた超分子触媒 CD-Ruホスフィン触媒によるメタセシス重合

球状CDを用いた超分子触媒

ウイルスの表面は特異的な分子認識部位をもち、球状多層構造を形成している。CDを用いて球状構造を形成できれば、球状分子表面にて重合が行えるのではないかと考え、研究に取り組みました。金ナノ粒子を鋳型にしてCDを修飾し、その後、内部の金ナノ粒子をヨウ素にて溶かし、ジスルフィド結合を形成することにより球状分子を構築しました。金ナノ粒子をコアに有する球状分子はラクトンに対して重合活性を有しませんが、内部が空洞のCD球状分子はラクトンに対する重合活性がある事がわかりました。さらに球状分子表面に生成したポリマー鎖をポリロタキサン構造にすることにより、さらに重合が行える事が明らかと成りました。

シクロデキストリンによりラクトンの重合。ポリマーのコンホメーションの重要性

    Osaki, M.; Takashima, Y.; Yamaguchi, H.; Harada, A.
    "Nanospheres with Polymerization Ability Coated by Polyrotaxane"
    J. Org. Chem.2009, 74 (5), 1858-1863.

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