大阪大学大学院理学研究科 附属基礎理学プロジェクト研究センター 原田グループ ロゴ
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CDを用いた超分子触媒の構築

CDを用いた超分子触媒 球状CDを用いた超分子触媒
修飾CDを用いた超分子触媒 CDダイマーによるラクトンの重合
ロタキサンを用いた超分子触媒 CD-Ruホスフィン触媒によるメタセシス重合

CDダイマーによるラクトンの重合

CDダイマーを合成し触媒に用いたところ、CDダイマーはCDモノマーより、さらに活性が高く、高分子量のポリマーを生成した。さらにCDを用いた場合、その生成物を精製してさらに重合を試みたところ、活性はみられなかったが、CDダイマーを用いて得られた生成物(ポリマー)を触媒として、さらにモノマーを加えて重合を試みたところ、さらなる重合が進むことを見出した、これはCDダイマーの一方が重合活性点として働きもう一方が生成したポリマーを引き出す役割をしているためであることを見出した。この役割はDNA重合酵素のクランプの働きに酷似している。CDダイマーを用いることにより、分子量が数万のポリエステルを得ることができた(図1)。

シクロデキストリンによりラクトンの重合。ポリマーのコンホメーションの重要性

図1:ダイマーによるラクトンの重合

    Takashima, Y.; Osaki, M.;Ishimaru, M.; Yamaguchi, H.; Harada, A.
    "Artificial Molecular Clamp: A Novel Device for Synthetic Polymerases"
    Angew. Chem.,Int. Ed.2011, 50, 7524-7528.

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