研究テーマ
  • 二核金属錯体における立体化学的に特異な錯体の創出
  • 特異な磁気・分光学的な性質を持つ常磁性 3d-3d, 3d-4f 二核錯体およびラジカル錯体複合系の構築
  • キラル認識や磁気・分光特性などの特異的な機能発現・制御をもたらす集積型錯体の構築
 種々の多座配位子を含む二核錯体の立体化学が、分子内水素結合によってどのように立体配置や立体配座が規制されるかを、X線構造解析、円二色性多核NMRスペクトルなどによって明らかにします。これによって、これまで単核錯体では存在不可能であった立体配座の安定化など立体化学的に特異な錯体の創出をはかります。
 また、遷移金属やランタニドからなる多核常磁性金属錯体や安定有機ラジカル錯体を合成し、
不対電子スピン間の相互作用を立体構造と関連づけて明らかにし、特異な磁気・分光化学的な性質としてスピンクロスオーバーなどの発現が期待される錯体複合系およびキラル認識磁気・分光特性などの特異的な機能発現・制御をもたらす集積型錯体の構築を目指します。
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