第1回・第2回 自然共生高分子セミナー
第1回 自然共生高分子セミナー
講師:角五 彰 教授(京都大学理学研究科)
演題:自律的に駆動する物質『アクティブマター』における機能創発
日時:令和6年5月31日(金)13:30〜15:00
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール
角五先生より
自然界では、群飛する鳥から群泳する魚、群生するバクテリアまで様々なスケールで集団運動(=群れ)が観察されます。
群れることで、仕事の分担や、仕事を実行する上でのリスクの分散、状況に応じた柔軟な対応が可能となっています。
このような機能は、生命特有の現象の1つとしても捉えることができると考えられています。
このような群れは、自律的に運動する多数の個体からなり、また隣合う個体間のコミュニケーションのみで、個体全体が協調的に振る舞うシステムになります。
群れを統治するリーダーが存在しないという特徴も有していることから、これらの要素を統合できれば物質系でも群れらしい振る舞いを再現できるようになってきています。
本講義ではその一例を紹介するとともに、群れることで生まれてくる機能について紹介したいと思います。
第2回 自然共生高分子セミナー
講師:則末 智久 教授(京都工芸繊維大学)
演題:超音波散乱法による微粒子分散系の構造と物性
日時:令和6年6月20日(木)15:30〜17:00
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール
溶媒中に分散した高分子や微粒子の分析手法として、光散乱法をはじめとした散乱法が広く利用されています。
則末先生は微粒子分散系の構造解析の手法として超音波を用いた散乱法を確立されたこの分野の第一人者です。
今回、本学の大学院の集中講義の一環として、本セミナーでは、高度に乳濁した微粒子懸濁液のサイズ分布、粒子の粘弾性、粒子の表面状態(ゼータ電位)を解析できる超音波散乱法について紹介していただくとともに、最近の研究成果についてご講演いただきます。皆様のご参加をお待ちしています。
予約などは不要でございますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。