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石川研ではf電子、d電子、π電子の新しい研究領域の開拓を目指しています。

研究概要

「金属錯体」などの金属イオンをもつ化合物は「不対電子」を分子内に持つことができます。これらの「不対電子」は磁気モーメントを持ち、磁性の原因となります。また原子核もそれぞれ特有の磁気モーメントを持ちます。これらの磁気モーメントは互いに作用しあい、複雑な量子状態を形成します。この相互作用によって多様な磁気的性質が生み出されます。また、このような相互作用をコントロールすることにより、新たな機能や性質を持った化合物を作り出すことができます。本研究室では、多様な形式のスピンをもつ分子磁性物質群の新しい研究分野の開拓をめざしています。

主な研究テーマ

1) ランタノイド・アクチノイドf電子、d電子、π不対電子を有する分子系の電子構造や分子磁性の基礎的研究
2) 励起環状π電子系とf電子系の相互作用(J-L相互作用)についての基礎研究
3) 磁気異方性や磁気緩和時間の異なる複数の磁気サイトを有する系の量子状態時間発展の解明
4) 新しい配位構造を持つ錯体の合成と磁性の研究