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以前のトピックス


  • -173℃から+157℃の幅広い領域で連続的な色調変化を示す
    中性ラジカル結晶 (Nature Materials 2008, 7, 48-51) の結晶構造を
    株式会社リガクのホームページ (リンクはこちら) に掲載していただきました。

  • 上田 顕(D2)、焼山佑美(D2)
    日本化学会第88春季年会(2008.3.26-30、立教大学)
    において学生講演賞を受賞しました。

    発表者：上田 顕
    講演題目：「トリオキソトリアンギュレン：安定な25π共役型開殻有機分子の合成と物性」

    発表者：焼山佑美
    講演題目：「分子間水素結合を活用した高電導性を有する電荷移動錯体の開発」

    ※受賞者一覧はこちら 。(クリックでpdfファイルが開きます)

  • 2008年の学会発表リスト・論文リストを更新(2008.4.14)

  • 村田剛志 博士 (平成17年3月学位取得、現京都大学 低温物質科学研究センター 博士研究員) 及び焼山佑美 (D2)、山本陽介 (M2) らによる、新規イミダゾール誘導体を用いた水素結合型電荷移動錯体についての論文が、アメリカ化学会誌 Crystal Growth and Design にアクセプトされました。(2008. 4. 7)



    論文題目:
    Hydrogen-Bond Architectures of Protonated 4,4'-Biimidazolium Derivatives and Oligo(imidazolium)s in Charge-Transfer Salts with Tetracyanoquinodimethane

    著者:
    Murata, T.; Morita, Y.; Yakiyama, Y.; Yamamoto, Y.; Yamada, S.; Nishimura, Y.; Nakasuji, K.
    (村田剛志・森田 靖・焼山佑美・山本陽介・山田 悟・西村美江・中筋一弘)

    論文概要:
    水素結合型電子ドナー分子である4,4'-ビイミダゾール誘導体やオリゴイミダゾール類のプロトン化塩と、電子アクセプター分子であるTCNQとの電荷移動塩について詳細に検討した。その結果、4,4'-ビイミダゾール類を用いた電荷移動塩において、ドナー分子とTCNQとの多次元的な水素結合による興味深い集積構造を明らかにした。さらに、結晶中での水素結合様式に応じてTCNQ部分の電子状態が制御され、電気伝導性に大きな影響を与えることを見出した。

  • 2008年の学会発表リストを更新(2008.3.10)

  • 焼山佑美
    The 1st International Global COE Symposium On Global Education
    And Bio-Environment Chemistry (GCOEBEC-1)
    (2008.1.27-29、ホテル阪急エキスポパーク)
    においてShort-Oral Presentation Award　受賞

    焼山さん


  • 2008年の論文リストを更新(2008.1.18)


  • 曲面π共役型分子コラヌレンを基盤とした安定中性ラジカルについての論文がAngew. Chem. Int. Ed. にアクセプトされました。(2008.1.15)
    上田 顕 (物性有機化学研究室D1) および西田辰介博士 (平成17年3月理学博士の学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員) らによる論文です。
    ぜひご一読ください。 (クリックでオンラインジャーナルにリンクしています)

  • 2007年の論文リストおよび学会発表リストを更新(2007.12.10)

  • 開殻有機分子フェナレニル系の新展開
    平成１９年１２月３日（月） 英国科学誌「Nature Materials（ネイチャーマテリアルズ）」のオンライン版に発表

    Nature Materials　2008,7,48-51 (クリックでオンラインジャーナルにリンクしています)

    NatureMater

    論文題目：
    Thermochromism in an Organic Crystal Based on the Co-existence of σ- and π-Dimers
    著者：
    Morita, Y.; Suzuki, S.; Fukui, K.; Nakazawa, S.; Kitagawa, H.; Kishida, H.; Okamoto, H.; Naito, A.; Sekine, A.; Ohashi, Y.; Shiro, M.; Sasaki, K.; Shiomi, D.; Sato, K.; Takui, T.; Nakasuji, K.
    （森田 靖、鈴木修一、福井晃三、中澤重顕、北川 宏、岸田英夫、岡本 博、内藤 晶、関根あき子、大橋裕二、城 始勇、佐々木勝成、塩見大輔、佐藤和信、工位武治、中筋一弘）

    論文概要：
    　氷点下173度から+157度まで、330度という幅広い温度範囲で連続的な単色色調変化と偏光特性を持つ有機ラジカルの合成に、森田靖准教授と大阪市立大学の工位武治特任教授を中心とした研究チームが世界で初めて成功した。
    　有機ラジカルは一般的には不安定な化学種であり、空気中で扱うと瞬時に分解してしまう。研究チームは、有機ラジカルの安定化に長年取り組み、従来まったく未知であった電子的な特徴を有する安定な有機ラジカル群を合成してきた。今回の発見は、１種類の有機ラジカル分子から成る結晶中に異なる２種類の集合構造体（σ結合性二量体とπ結合性二量体）を構築することで初めて実現できた性質であり、温度に依存して連続的に色調が変化する現象としては世界初の機構である。また、発色の原因が有機ラジカル分子の間の相対的な位置関係に起因していることから、特定の方向からの光に対してのみ色調変化を示す偏光特性を有している。

    研究成果の産業的応用可能性：
    　この有機ラジカル結晶が有する機能は、広い温度範囲をカバーできる極微小の光学的温度センサーに応用できる。また、偏光特性も活用することで、偏光板の色補償、偏光出力光の補償等への応用も可能であり、高性能液晶ディスプレイや新しい光デバイス実現に道を開く成果として注目される。

    この結果は平成１９年１１月２６日付の日本経済新聞でも報道されました。

    Nikkei



  • 2007年の論文リストおよび学会発表リストを更新(2007.9.1)
  • 2007年7月28日に、Professor Olivier Siri (Université de la Méditerranée, France) を迎え、”International Workshop of π-Conjugated Organic Molecular System in Osaka” を大阪大学大学院理学研究科で開催しました。
     　Prof. Siriによる講演の後に、物性有機化学研究室で理学博士の学位を取得した西田辰介博士 (現 大阪市立大学大学院理学研究科博士研究員)、宮碕栄吾博士 (現 広島大学大学院工学研究科助教)、村田剛志博士 (現 京都大学大学院理学研究科博士研究員)、鈴木修一博士(現 大阪市立大学大学院理学研究科助教)、ならびに上田 顕 (物性有機化学研究室博士課程1年)、焼山佑美 (物性有機化学研究室博士課程1年) による口頭発表が行われました。ワークショップには、修士課程の学生および学部学生も参加し、英語で活発な議論が行われ、非常に有意義な1日となりました。

    Prof.O.Siri

  • ３報の論文がAcceptされました(2007.7.14)
    村田剛志博士 (平成１７年３月理学博士の学位所得、現 京都大学大学院理学研究科・特別研究員-PD) 及び
    焼山佑実（現 物性有機化学研究室 D1）らによる論文 (full paper)、

    "Hydrogen-Bonded Interaction in Organic Conductor: Redox Activation,
    Molecular Recognition, Structural Regulation, and Proton-Transfer in
    Donor-Acceptor Charge-Transfer Complexes of TTF-Imidazole"

    がアメリカ化学会誌 Journal of the American Chemical Society に、またcommunicationとして、

    "Zwitterionic π-radical involving EDT-TTF-Imidazole and F4TCNQ: Redox properties and self-assembled structure by hydrogen-bonds and multiple S…S intetractions"
    がイギリス王立科学会誌 Chemical Communications にそれぞれAcceptされました。
    (絵をクリックすると簡単な説明にリンクします)




    さらに、宮碕栄吾博士 (平成１８年１２月理学博士の学位所得、現 広島大学大学院工学研究科助手) 及び
    焼山佑実（現 物性有機化学研究室 D1）らによる論文 (communication)、

    "TTF-Cytosine Dyads as an Electron-donor Molecule Having Proton-accepting Ability:
    Formation of Hemiprotonated Dimer in I3- Salt"
    が日本化学会誌 Chemistry Letters にAcceptされました。


    いずれも近日中にOn-Lineで掲載される予定です。
    ぜひご一読ください。
  • ２００７年の論文リストおよび学会発表リストを更新(2007.7.4)
  • 鈴木修一博士（平成１８年３月理学博士の学位所得、現 大阪市立大学大学院理学研究科助手）が
    物性有機化学研究室で行った博士論文研究内容の独創性および重要性等を高く評価され、
    第２３回（平成１８年度）井上研究奨励賞を受賞し、賞状、メダルおよび５０万円の井上研究奨励金を獲得した。

    鈴木さん

  • International Workshop of Molecular Function in Kansai（分子機能国際ワークショップイン関西、１１月１３日、大阪市立大学）における
    「Flash Presentation and Poster Presentation」において優秀な発表を行った学生さんにポスター賞が贈られた。
    合計４３のポスター発表の中から物性有機化学研究室所属の３人が見事に受賞した。

    「The Best Impressive Presentation Award of International Workshop of Molecular Function in Kansai」
    受賞者：Yumi Yakiyama（焼山佑美）
    研究課題： "Triple Stranded Helical Structure: Dinucleic Metal Complex Wrapped by Only Imidazole Moiety"

    「Impressive Presentation Award of International Workshop of Molecular Function in Kansai」
    受賞者：Yuko Goto（後藤悠子）
    研究課題： "One-electron Oxidation State of a Phenalenyl-based Biradicaloid: Preparation and Solid State Properties"

    「Presentation Award of International Workshop of Molecular Function in Kansai」
    受賞者：Akihiro Shimizu（清水章弘）
    研究課題： "Phenalenyl-based Singlet Biradical: Crystal Structure and Solid State Properties Induced by Specific Intermolecular Interaction"

    受賞記念

  • 清水 章弘
    第１８回基礎有機化学討論会　ポスター賞受賞

    清水

  • 鈴木修一
    大阪市立大学大学院理学研究科岡田研究室の助手として平成１８年４月１日赴任
  • 鈴木 修一
    大阪大学大学院化学系 21 世紀 COE プログラム「自然共生化学の創成」
    第 4 回博士論文発表会　博士論文最優秀賞　受賞

    鈴木さん

  • 鈴木 修一
    大阪大学大学院化学系 21 世紀 COE プログラム「自然共生化学の創成」
    第 4 回博士論文発表会　博士論文優秀賞　受賞
  • 鈴木 修一
    The 7th International 21st Century COE Symposium on Integrated Ecochemistry において
    Craig M. Jensen Award を受賞

    鈴木さん

  • 宮碕 栄吾
    広島大学大学院工学研究科大坪研究室の助手として平成１８年１月１日赴任

    宮碕さん

  • 森田 靖 助教授
    第２回有機合成化学協会関西支部賞受賞 (平成１６年度)