
2003.7.22〜2003.7.24
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■ 鈴木孝紀 先生(北大院理)
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『有機電導体から応答性分子へ、そして分子素子へ』
講演予稿
私は学生時代、伝導体の研究に加わり、電子受容体の合成やCT錯体の物性測定を行っておりました。
が、なかなか高伝導性のものは得られません。
そのうち次第に、電気の流れない分子が活躍できる場はないものかと思い、
そういった化合物の分子認識能や固相反応を検討するようになりました。
もう一歩進むと、これらが酸化還元型の応答性分子になり得ることが判ってきました。
現在は単一分子レベルで作動するデバイスを目指して研究を展開したいと考えています。
■ 安蘇芳雄 先生(阪大産研)
→ホームページ
『ナノスケールオリゴチオフェンの開発と光機能分子としての応用』
講演予稿
単分散性のπ共役オリゴマー分子は導電性ポリマーのモデル化合物としてのみならず、
光/電子素子材料としての応用の観点からも注目されている。
本公演では、分子長が10nmを越える分子ワイヤの開発を目的とした
長鎖オリゴチオフェンの合成と物性、オリゴチオフェンを基盤とする光機能物質の開発、
およびそれらのエレクトロニクス素子としての応用に関する、我々の最近の研究を紹介したい。
■ 佐藤和信 先生(阪市大院理)
→ホームページ
『電子スピン共鳴でみる常磁性有機分子の電子状態と分子構造』
講演予稿
電子スピン共鳴(ESR)法は不対電子をプローブとして常磁性分子の磁気的性質を調べる
磁気共鳴分光法であり、実験的に得られる磁気的パラメーターを通じて分子の
微視的な電子状態や分子構造を明らかにすることができる。
ESRスペクトルから得られる磁気的パラメーターが常磁性分子の
電子・分子構造とどのように関係しているかを紹介する。
■ 久保恵司 先生(武田薬品工業)
→武田薬品ホームページ
『高血圧症治療薬カンデサルタンシレキセチル
−新規アンジオテンシンII受容体拮抗薬の創製−』
講演予稿
高血圧症治療薬の研究を例にして、創薬研究の過程を概説する。
高血圧症において重要な役割をしているレニン−アンジオテンシン系の
活性因子アンジオテンシンIIの非ペプチド型拮抗薬の先駆けとなった
ベンジルイミダゾール酢酸の発見からカンデサルタンシレキセチルに
至るまでの分子設計と構造活性相関、経口吸収性改善のためのプロドラッグ化、
さらにカンデサルタンが持つ構造的特徴に由来する薬理作用的性質について述べる。
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