第1回・第2回 自然共生高分子セミナー

2024年05月14日掲載

第1回 自然共生高分子セミナー

講師:角五 彰 教授(京都大学理学研究科)
演題:自律的に駆動する物質『アクティブマター』における機能創発
日時:令和6年5月31日(金)13:30〜15:00
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール

角五先生より
自然界では、群飛する鳥から群泳する魚、群生するバクテリアまで様々なスケールで集団運動(=群れ)が観察されます。
群れることで、仕事の分担や、仕事を実行する上でのリスクの分散、状況に応じた柔軟な対応が可能となっています。
このような機能は、生命特有の現象の1つとしても捉えることができると考えられています。
このような群れは、自律的に運動する多数の個体からなり、また隣合う個体間のコミュニケーションのみで、個体全体が協調的に振る舞うシステムになります。
群れを統治するリーダーが存在しないという特徴も有していることから、これらの要素を統合できれば物質系でも群れらしい振る舞いを再現できるようになってきています。
本講義ではその一例を紹介するとともに、群れることで生まれてくる機能について紹介したいと思います。

第2回 自然共生高分子セミナー

講師:則末 智久 教授(京都工芸繊維大学)
演題:超音波散乱法による微粒子分散系の構造と物性
日時:令和6年6月20日(木)15:30〜17:00
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール

溶媒中に分散した高分子や微粒子の分析手法として、光散乱法をはじめとした散乱法が広く利用されています。
則末先生は微粒子分散系の構造解析の手法として超音波を用いた散乱法を確立されたこの分野の第一人者です。
今回、本学の大学院の集中講義の一環として、本セミナーでは、高度に乳濁した微粒子懸濁液のサイズ分布、粒子の粘弾性、粒子の表面状態(ゼータ電位)を解析できる超音波散乱法について紹介していただくとともに、最近の研究成果についてご講演いただきます。皆様のご参加をお待ちしています。

予約などは不要でございますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。

第4回 自然共生高分子セミナー

2024年03月12日掲載

第4回 自然共生高分子セミナー

講師:金子 文俊 (大阪大学大学院理学研究科高分子科学専攻)
演題:なんとなく昆虫と関わりをもって:高分子と鎖状分子の構造研究を適用してみたら
日時:令和6年3月28日(木)15:00〜16:30
場所:理学部D307講義室

金子先生からのコメント

なんとなく縁あって、この10年あまり昆虫に関わる研究を行なっています。
昆虫の創りだすものは、分子集合体とか複合材料としても捉えられるかもしれません。
その観点から眺めると、昆虫の諸活動の見方が変わるかもしれません。
蚕の繭や、昆虫体表の炭化水素について、構造化学的な手法を適用しながら行なってきた研究を少しご紹介できればと思っています。
4月より九州大学にご異動される機会にセミナーをお願いいたしました。皆様のご来聴をお待ちしております。


予約などは不要でございますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。

令和5年度 高分子研究所講演会

2023年12月26日掲載 (更新: 2024年02月06日)

令和6年3月26日(火)
大阪大学 中之島センター
住所/大阪市北区中之島4−3−53  電話/06−6444−2100

講演会 15:15〜16:45 (7階 セミナー室7A)
講演者 大阪大学理学研究科高分子科学専攻 教授 青島貞人
演 題 選択的な分解が可能な高分子の精密合成:分子量やシークエンスの制御された重合法の開拓

懇親会 17:00〜18:30 (2階 カフェテリア・アゴラ)

第3回 自然共生高分子セミナー

2023年11月28日掲載

第3回 自然共生高分子セミナー

講師:Professor Xiao (Matthew) Hu (Nanyang Technological University (NTU), School of Materials Science and Engineering)
演題:Stimuli responsive polymers - from curiosity to applications
日時:令和5年12月21日(木)13:00〜14:30
   (当日12:55〜17:00にミニシンポジウムを開催) 場所:理学研究科J棟2階、南部陽一郎ホール

Hu 先生は機能性高分子やナノコンポジットからなる新素材の設計、合成、最終用途に向けた加工・製造のための基礎となる科学的・工学的原理に関する研究を行っています。
環太平洋ポリマー連盟(PPF)会長、アジア高分子学会連合(FAPS)評議員、 Polymer (Elsevier)の Editorial board member を歴任されております。
当日は複数の刺激に応答するポリマー系とその設計原理について、最新の研究を紹介頂きます。

予約などは不要でございますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。

第2回 自然共生高分子セミナー

2023年07月04日掲載

第2回 自然共生高分子セミナー

講師:Professor Marcus Müller(Georg-August University)
演題:Multiscale-Modelling of Polymer Systems: What can be learned from simulations of highly coarse-grained models?
日時:令和5年7月26日(水)15:10〜16:40
場所:理学研究科J棟2階、南部陽一郎ホール

Marcus Müller先生は、Georg-August大学の教授で、コポリマーや脂質の自己組織化、濡れ、相挙動など、計算論、ソフトマター、生物学的マターなど研究されています。
現在、ACS Macro LettersのAssociated Editor、von Neumann Institute for Computingの科学評議会の副議長などを務められています。
IPC2023 のために来日されますので、ご講演をお願いしました。

皆様のご参加をお待ちしています。