第4回 自然共生高分子セミナー

2024年11月07日掲載

第4回 自然共生高分子セミナー

講師:Daniel Grande (Univ Strasbourg, France)
演題:“Porous Materials with Controlled Pore Morphology and Functionality Derived from Functional Polymers ”
日時:令和6年11月13日(水)15:10〜16:40
場所:理学部D棟3階D307号室 講義室
主催:一般財団法人 高分子研究所

Daniel先生は、異なる長さスケールで細孔形態と表面機能性を制御した多孔性有機材料およびナノ複合材料に向けた3つの異なるアプローチの範囲と限界について研究されています。
本講演では、①両ブロック間の接合部に官能基を有するジブロック共重合体の合成に依存し、次いで巨視的な配向制御、②二重ポロゲンテンプレーティング法を用いて、生体適合性のある二重多孔性架橋ポリマー材料を調製、③組織工学的足場や創傷被覆材としてナノファイバー生体材料を生成、などを紹介いただきます。さらに機能性多孔性材料の典型的な応用例を紹介いただきます。奮ってご参加下さい。

第3回 自然共生高分子セミナー

2024年07月16日掲載

第3回 自然共生高分子セミナー

講師:Oren A. Scherman (Yusuf Hamied Department of Chemistry, University of Cambridge, UK)
演題:“Next generation dynamic materials: Imparting function through molecular level understanding”
日時:令和6年8月7日(水)10:30〜12:00
場所:理学部D棟4階407号室 講義室
主催:一般財団法人 高分子研究所 共催:国際有機化学財団(IOCF)

Scherman教授は、Cucurbit[n]urilマクロサイクルを用いた研究やコロイド・高分子・界面における分子レベルの相互作用を制御することで、高分子ネットワークや超分子集合体、 新規複合材料を作製しており、高分子化学・超分子化学の第一線で活躍されています。
最近の代表的の御研究は下記で御座います。

  1. S. J. K. O’Neill, O. A. Scherman, et al. “Tissue-Mimetic Supramolecular Polymer Networks for Bioelectronics”, Adv. Mater. 2022, 35, 2207634.
  2. Z. Huang, O. A. Scherman, et al. “Highly compressible glass-like supramolecular polymer networks”, Nat. Mater. 2022, 21, 103-109.

予約などは不要でございますので、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第29回 産学高分子研究会

2024年05月28日掲載

大学・企業それぞれのサイドで,高分子に関する様々な研究内容を互いに提供し,吸収しあうことは,研究のより一層の発展向上につながると考えられます。
本研究会は,それぞれが有している貴重な知識・情報・問題点などを十分深く掘り下げて検討するための「機会」を作ることを一つの大きな目標に据えて活動してまいりました。
近年は,大学と企業との研究協力体制をより密接にすることを目指し,より具体的かつ深い議論の場として会を進めています。

主催 : 一般財団法人 高分子研究所
日時 : 令和6年6月14日(金) 14:15〜16:45
会場 : 大阪大学豊中キャンパス理学研究科教育研究交流棟(J棟)2階 南部陽一郎ホール

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第1回・第2回 自然共生高分子セミナー

2024年05月14日掲載

第1回 自然共生高分子セミナー

講師:角五 彰 教授(京都大学理学研究科)
演題:自律的に駆動する物質『アクティブマター』における機能創発
日時:令和6年5月31日(金)13:30〜15:00
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール

角五先生より
自然界では、群飛する鳥から群泳する魚、群生するバクテリアまで様々なスケールで集団運動(=群れ)が観察されます。
群れることで、仕事の分担や、仕事を実行する上でのリスクの分散、状況に応じた柔軟な対応が可能となっています。
このような機能は、生命特有の現象の1つとしても捉えることができると考えられています。
このような群れは、自律的に運動する多数の個体からなり、また隣合う個体間のコミュニケーションのみで、個体全体が協調的に振る舞うシステムになります。
群れを統治するリーダーが存在しないという特徴も有していることから、これらの要素を統合できれば物質系でも群れらしい振る舞いを再現できるようになってきています。
本講義ではその一例を紹介するとともに、群れることで生まれてくる機能について紹介したいと思います。

第2回 自然共生高分子セミナー

講師:則末 智久 教授(京都工芸繊維大学)
演題:超音波散乱法による微粒子分散系の構造と物性
日時:令和6年6月20日(木)15:30〜17:00
場所:理学研究科J棟2階 南部陽一郎ホール

溶媒中に分散した高分子や微粒子の分析手法として、光散乱法をはじめとした散乱法が広く利用されています。
則末先生は微粒子分散系の構造解析の手法として超音波を用いた散乱法を確立されたこの分野の第一人者です。
今回、本学の大学院の集中講義の一環として、本セミナーでは、高度に乳濁した微粒子懸濁液のサイズ分布、粒子の粘弾性、粒子の表面状態(ゼータ電位)を解析できる超音波散乱法について紹介していただくとともに、最近の研究成果についてご講演いただきます。皆様のご参加をお待ちしています。

予約などは不要でございますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。

第4回 自然共生高分子セミナー

2024年03月12日掲載

第4回 自然共生高分子セミナー

講師:金子 文俊 (大阪大学大学院理学研究科高分子科学専攻)
演題:なんとなく昆虫と関わりをもって:高分子と鎖状分子の構造研究を適用してみたら
日時:令和6年3月28日(木)15:00〜16:30
場所:理学部D307講義室

金子先生からのコメント

なんとなく縁あって、この10年あまり昆虫に関わる研究を行なっています。
昆虫の創りだすものは、分子集合体とか複合材料としても捉えられるかもしれません。
その観点から眺めると、昆虫の諸活動の見方が変わるかもしれません。
蚕の繭や、昆虫体表の炭化水素について、構造化学的な手法を適用しながら行なってきた研究を少しご紹介できればと思っています。
4月より九州大学にご異動される機会にセミナーをお願いいたしました。皆様のご来聴をお待ちしております。


予約などは不要でございますので、皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。