大阪大学 大学院理学研究科 附属 構造熱科学研究センター

センター設置の背景と歴史

センター設置の背景と歴史


本センターは昭和 54 年に関集三名誉教授によって10 年の時限つきで設立された化学熱学実験施設に端を発しています。以降、精密熱測定を少量試料で実現することを目的として掲げたミクロ熱研究センター(平成元年から平成 11 年)、分子レベルでの理解を基礎にした熱力学研究の展開を進めてきた分子熱力学研究センター(平成 11 年から平成 21 年)とそれぞれ10 年時限の研究主題をもちながら改組を行い、常に学問の深化と、時代の要請に即したかたちで発展してきました。平成 21 年よりミクロな分子科学的な視点と化学熱力学的な視点をより現代的なかたちで結びつけた物質科学研究を行うことを目指した構造熱科学研究センターとして改組し現在にいたっています。
センターの研究組織は、構造熱科学、熱計測科学、複雑系科学の 3 つの部門からなっており、センター長のもと、理学研究科の複数の専攻から選出された委員からなる運営委員会によって運営されています。また、関連分野の教員が兼任教員となり研究組織に加わっています。センター専任教員は、化学専攻の協力講座、学部兼任講座として研究、教育にあたっています。

将来の展望

化学熱学実験施設から一貫したかたちで進めてきたエネルギー、エントロピーの精密測定とそれを基礎にした熱科学研究を大きく展開し、大阪大学大学院理学研究科の特徴ある研究分野としてより一層の発展をはかります。また、独自の装置の開発、生体物質から結晶固体まで様々な形態の試料に対応できる技術開拓と、これまで積み上げてきた熱科学的な物質概念をもとにしたより深化した基礎学術研究を両輪として進めていきます。信頼できる熱力学データを世の中に発信するとともに、熱科学的な概念を基礎にもつ次世代研究者の育成にも貢献します。同時に、海外に向けての情報発信、研究者交流を継続し、より国際的な熱科学の研究拠点としての活動を推進してまいります。

センター設置の背景と歴史記事一覧

これまでのセンター主催行事

2017構造熱科学国際若手シンポジウム (ISST-YT)(2017/6/23-24)6/23(金)-24(土)日の日程で、F棟608室において構造熱科学若手国際シンポジウム(International Symposium of Structural Thermodynamics for Young...

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