研究室で過ごした日々

今年は外国人研究員としてShipra BALUJA博士,招聘研究員として藍孝征(LAN, Xiaozheng)博士と古賀精方博士がセンターに滞在して研究に従事された.

バルージャ(Shipra BALUJA)博士

(2010年1月17日〜8月14日滞在)

インドのサウラシュトラ大学准教授の博士は,溶液の物理化学が専門であり,2000年8月〜2001年3月まで当時の松尾隆祐教授の研究室で助教授として研究に従事した経歴をもつ(本レポート,No. 22参照).今回は,センターで行っている古賀精方博士らとの共同研究に参加するために,本学理学研究科の客員教授として来日された.実験研究のみならず,滞在中に開催されたICCT-2010(筑波)とISST-2010(大阪)に参加して成果発表を行うなど,活発な研究活動を行った.帰国直後の8月16日付けで本国サウラシュトラ大学の教授に昇任されたとの嬉しい連絡をいただいた.写真はICCTでのポスター発表である.

Dr. Baluja

藍孝征(LAN, Xiaozheng)博士

(2010年7月3日〜8月28日滞在)

中国の山東農業大学教授の博士は,特任研究員として2007年3月から2年間センターに滞在して研究を行った経緯がある(本レポート,No. 30参照).その成果をICCT-2010およびISST-2010で発表するために,本務先の夏休みを利用して来日し,同時に磁性体の熱力学研究に関する新たな共同研究を始めることとなった.写真はICCTでのポスター発表である.

Dr. Lan

古賀精方博士

(2010年9月14日〜11月15日滞在)

カナダのブリティッシュコロンビア大学の古賀博士は,水溶液を対象としてギブズエネルギーの3次微分量の直接測定による構造熱科学的研究に従事している.古賀博士夫妻のセンター来訪は今年で4回目となった(本レポート,No. 30参照).今回は実験研究の他に,今年度から始まった日本学術振興会の国際化拠点整備事業「グローバル30」における大学院留学生に対する英語による集中講義を担当していただいた.開講科目は「A Differential Approach in Solution Thermodynamics and Its Application to Aqueous Solutions」であった.写真はその集中講義の時のものである.

古賀精方博士

帰国後にいただいた手紙を再掲します.

(稲葉 章)

『バルージャ博士からの手紙』 『藍孝征博士からの手紙』

Copyright © Research Center for Structural Thermodynamics, Graduate School of Science, Osaka University. All rights reserved.