物性有機化学研究室
メンバー

小川 琢治(教授)、山下 健一(講師)、谷 洋介(助教)

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研究室ホームページ: http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/ogawa/

研究概要

  1. 新規の電気、光物性を持つ有機分子の設計・合成およびそのデバイス化
  2. 分子の少数?単一分子の電気特性を研究するために新規走査プローブ顕微鏡(電導性二探針超高真空原子間力顕微鏡など)の開発
  3. 有機分子、金属ナノ構造体、ナノカーボン、それらの複合体の自己組織化と走査プローブ顕微鏡やナノギャップ電極による構造・物性の研究
  4. 分子の自己組織化を利用したリソグラフィー法の開発とそれを用いた無機ナノ構造体の作製

現在の合成化学は、1nm程度の大きさのものを作ることが得意であるが、10nmを越える大きさのものを作ったり、より大きな(マイクロメーター程度以上)の構造体と精度高く繋げることが不得意である。一方、ナノテクノロジーのもう一つの潮流であるナノリソグラフィー技術は、大きなものから削ってゆくので、削る技術さえ進歩すれば高い精度で、全体としては大きな構造体(例えば大規模集積回路)を作ることが得意である。しかしその精度は最先端の研究室レベルでもせいぜい6-7nmに過ぎず、合成化学で可能な原子レベルの精度での加工は恐らく永遠に不可能であろう。もし、この二つの技術を繋げることができれば、原子レベルの精度で複雑な構造を持ちながら、有機分子・無機分子・金属・半導体・ナノクラスターが一体となった、1nm程度の微少構造体から、目で見え手で触れる大きさまでの、ありとあらゆる多様な物質群ができることになる。こうした物質群は、これまでの物質・分子・構造体といった言葉が表す概念を大きく変える可能性がある。こうした新しい科学を開拓していく目的で、有機合成、無機ナノ構造体作製、表面科学、リソグラフィー、走査プローブ顕微鏡などの手法を用いた研究を行う。