無機化学講座

錯体化学研究室

研究概要

“単核、多核、超多核金属錯体の新規合成、構造決定、諸物性の解明"

1. 配位子として機能する金属錯体の合成と配位挙動の研究
2. 金属錯体の段階的集積化による異種金属多核構造の構築
3. 金属錯体のキラル認識と自己集合化の研究
4. 硫黄架橋多核錯体の構造制御と物性に関する研究

新しいタイプの単核、多核、超多核金属錯体の合成、ならびにそれらの示す特異な立体構造、電子状態、諸物性の解明に関する研究を行っています。特に、従来の無機配位子や有機配位子を用いる錯体化学から金属錯体自身を配位子として用いる錯体化学への展開を進めています。この手法を用いることにより、アミノ酸のような単純な化合物から段階的、合理的、かつ立体選択的、キラル選択的な混合金属多核錯体や金属超分子の開発を行うとともに、この種の金属化合物に取り込まれた遷移金属イオンの新規な結合様式や異常な電子状態の発現を探索しています。