分子熱力学研究センター（当時）に在籍されていた清水由隆博士は，平成12年（2000年）に大学院博士前期課程を修了，修士号を取得され，通商産業省工業技術院物質工学工業技術研究所（当時）へ就職されました．途中，筑波大学大学院数理物質科学研究科の齋藤一弥教授の下で博士号を取得され，現在は，産業技術総合研究所計測標準研究部門に勤務されています．今回の受賞は，「標準化のための熱的研究とそのイオン液体への応用」ということで，2013年10月31日〜11月2日に千葉工業大学で行われた第49回熱測定討論会で受賞講演と総会での授与式が行われました．受賞講演では，主に DSC 校正用標準物質の開発と DSC のラウンドロビンテストについて発表されました．清水博士は，このように，私たち熱測定に携わる者にとって非常に重要な熱測定用標準物質の開発に従事されておられます．今後のさらなるご活躍を期待いたします．
分子熱力学研究センター（当時）に在籍されていた池内賢朗博士は，平成17年（2005年）に大学院博士後期課程を修了，博士号を取得された後，産業技術総合研究所計測標準研究部門の特別研究員となられました．その後，アルバック理工株式会社に就職され，現在に至ります．今回の受賞は，「熱電素子および熱電モジュールの発電量と発電効率の評価装置の開発」の題目での受賞で，2013年11月20〜22日に富山県民会館で行われた第34回日本熱物性シンポジウムでの総会で授与式が執り行われました．池内博士の今後のご活躍をお祈りする次第であります．
