第8回大阪大学高分子シンポジウムと第5回高分子材料科学国際シンポジウムの合同会議開催報告

大阪大学大学院理学研究科高分子科学専攻が主催で、第8回大阪大学国際高分子シンポジウム(OUMS'12)と第5回高分子材料科学国際シンポジウム(ISPMS'12)の合同会議を、大阪大学・豊中キャンパスで2012年11月10、11日の2日間にわたって開催いたしました。大阪大学国際高分子シンポジウムは、1993年に第1回シンポジウムを開催以来、2、3年おきに開催し、今回が第8回でした。また今回は、日米の高分子科学者ではじめられ、第5回目となる高分子材料科学国際シンポジウムとの合同会議の形とし、筆者が組織委員長を務めました。

高分子材料は工業的に重要で、そのために高分子科学はどうしても応用の方へ流れる傾向にあります。大阪大学では、高分子科学専攻を理学研究科内に設置し、高分子科学を基礎から研究する姿勢を貫いてきました。そして、高分子科学の基礎研究の重要性を世界に発信する目的で、この20年間国際シンポジウムを継続して開催しています。

今回のシンポジウムでは、海外から8名、国内から8名の招待講演と46件のポスター発表が行われました。ポスター発表には、学内の大学院生も多数発表し、またシンポジウム参加を大学院の授業「インタラクティブ演習」の一環として、研究交流とともに教育としても有効に活用されました。参加者は全員で103名でした。

高分子材料科学国際シンポジウムの方は、次回は来年の7月末にアメリカのアクロン大学で行われる予定になっています。大阪大学国際高分子シンポジウムについては、次回の開催予定はまだ決まっていませんが、そろそろ次回の組織委員会を立ち上げたいと考えています。

(佐藤尚弘)


Poster session

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