第9回IUPAC International Conference on Novel Materials and Their Synthesis
(NMS-IX)会議報告

10月17日から22日の日程で、中国、上海において、第9回のInternational Conference on Novel Materials and Their Synthesis (NMS-IX)が開催されました。 この会議はYuping Wu教授、Shiyou Guan教授、Guoxiu Wang教授が主催者となり、復旦大学のWu教授が主に会場とプログラムのお世話をされました。 高分子、無機材料、有機材料など多岐にわたる材料の合成と物性に関する議論がなされている会議であります。 化学系の多数の分野から参加者があり、比較的どんな材料であっても議論できる場として、一度参加された多くの先生方は継続的に参加されており,年々、参加者が増えているようです.今年もアジアを中心に欧米からの参加者を含め、全体で200名以上の大きな会議になったようです。 毎年開催され、上海と中国のその他の都市と交互に開催されるかたちをとっており、2年前の会議には物性物理化学研究室のGuan Guoyang君が参加しております。 特に、上海は日本からのアクセスもよく、上海開催の年には必ず参加されるという日本の大学の先生も多くおられました。 今回は、“Thermodynamic Properties of Molecule-Based Conductors and Magnets”というタイトルで、熱測定に関する手法や物性研究に関する成果をお話する機会を頂き、19日から21日までの短い期間でしたが、センターから中澤が参加して参りました。 物性、特に電子物性に関する内容は、高分子の材料開発やセラミックスの分野の人とは少し興味の対象は異なりますが、一部でも物性研究をされているアジアの研究者と新しい繋がりをつくることができました。 丁度、上海に帰っており会議にも参加していたGuan君に案内をしてもらい、夕方は、雑踏の上海の街やキャンパスを歩きました。講演の日の夕方のExcursionで有名な上海雑技団の公演を訪れました。 写真は、その会場前でとったものです。今回の会議への参加を第一歩として、新しい分野との研究交流ができれば何よりと思っています。

(中澤康浩)

Shanghai
上海雑技団の公演ホールの前でとった写真(撮影は一緒に参加したGuan君)

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