第5回ISNFTSMに参加して

2013年10月27日から29日にかけて横浜情報文化センターにて,第5回International Symposium on the New Frontiers of Thermal Studies of Materials(ISNFTSM)が東京工業大学の川路均教授を実行委員長として,日本熱測定学会の主催で開催されました.当センターからは吉田,東の2名が参加し,両名ともポスター発表を行いました.

ISNFTSMは新機能性材料を開発するために不可欠な物質の本質的理解を目指して,最先端の研究成果を発表·意見交換する場になっています.また世界の熱科学・物質科学の基礎研究分野の研究者と交流を深め,新しい化学熱力学の展開をはかっています.さらに若手研究者や学生に国際交流の場を提供することで国際力豊かな熱測定研究者の育成にも携わっています.今回は特別講演1件,招待講演15件,ポスター発表59件がありました.

講演はどれも興味深い内容であり,若い研究者からも積極的な質問が飛び交いました.講演者も質問に対して熱心に応答しており,活発な議論がなされていたと感じました. 私からの拙い質問にも丁寧に答えて下さったので大変勉強となりましたが、同時に自分の力不足を痛感したことも重要な経験となりました.ポスター発表でも様々な分野から報告がなされており,若手の研究者や学生が多数参加されていたのでフランクな雰囲気で意見交換や議論を交わすことができました.私自身の発表にも何人かの方が聞きに来ていだきました.発表に拙さがあったにもかかわらず辛抱強く聞いてアドバイスや激励までいただいたので研究への意欲が高まりました.また自身の英語力がまだまだ国際基準からは程遠いことも今回で身に染みました.バンケットでは同年代の学生や若手研究者とも知り合い交流を深めることができました.やはり同年代の研究内容を聞くのは大変刺激になり,身が引き締まりました.

(東 信晃)


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