第60回カロリメトリー会議が2005年6月26日から7月1日の日程で,米国ワシントンD. C. 郊外のメリーランド州ゲイサースバーグにある NIST(国立標準技術研究所)において開催された. 組織委員長はミズーリー・コロンビア大学の Michael T. Henzl 教授で,本会議には13ヶ国から約120名の参加者があり,日本からは阪大,東工大,筑波大から合わせて7名が参加した.当センターからは宮崎が参加した.
プログラムはハフマン賞受賞講演,クリステンセン賞受賞講演,全体講演,一般講演から成り,6つのシンポジウム(Pharmaceutical Materials, Thermodynamic Database, Solid State Thermodynamics/Nanomaterials, Biothermodynamics, Fluid Phase Thermodynamics, New Techniques in Calorimetry)が行われた. 今回の会議は第60回ということで,記念行事としてHuffman Honorary Symposium が行われ,本会議に招待された歴代のハフマン賞受賞者の何人かが講演を行った. 宮崎は26日のSolid State Thermodynamics/Nanomaterialsのシンポジウムで“Heat Capacity Studies on Molecule-Based Magnets”と題する招待講演を行った. また,ポスター発表1件も行った.
26日夜のバンケットでは,通常行われるハフマン賞・クリステンセン賞受賞式の他に,記念企画として本会議に招待された歴代ハフマン賞受賞者に記念の盾が送られた. 写真は2001年にハフマン賞を受賞された元センター長の徂徠道夫名誉教授が記念の盾を受け取られたときのものである.
本会議終了後に半日ほどワシントン D. C. の観光に出かけたが,同時多発テロの影響か,建物に入る度にX線探知機による手荷物チェックがあったのには閉口した. 特に独立記念日が近かったため,屋外でも警察官によるチェックが厳しく,午前中にホワイトハウス付近に近づこうとしたら,警察官に呼び止められて追い返されてしまった. 夕方には警察官による警戒が解かれたので,ホワイトハウスの写真を撮ることができてほっとした.
来年の第61回カロリメトリー会議は,米国コロラド州ボルダーで第19回化学熱力学国際会議(ICCT2006)と第16回熱物性シンポジウムと合同で開催される. 日本からも数多くの参加者が見込まれるであろう.