2009年11月24日,25日の両日に,ベトナムのハノイでInternational Workshop on Advanced Materials and Nanotechnology 2009 (IWAMN 2009) が行われました.ハノイ理科大学 (Hanoi University of Science) のNguyen Hoang Luong教授と阪大側から物理学専攻の野末泰夫教授が世話役になり,ハノイ理科大学で開催されました.ハノイは例年より暑かったそうで,会議の少し前までは半袖が普通だったと聞き,日本との緯度の違いを実感しました.夜20:00ごろ空港に着いた後,街中まではタクシーで移動しましたが,日本の企業の大きな工場などが立ち並ぶ中を,車がすごいスピードで進んでいくのに若干大丈夫かと心配になりました.理学研究科からは野末先生と物理学専攻の中野岳仁先生,低温センターの竹内徹也先生,また,基礎工学研究科から伊藤正先生,多田博一先生,渡辺真仁先生,工学研究科から笠井秀明先生が参加されました.さらに,基礎工学研究科からは大学院の交流プログラムで多数の大学院生が参加し,ポスター発表などを行いました.ナノサイエンス,ナノテクノロジーを中心に全体で17件の口頭発表と74件のポスター発表がありました.ベトナムからも物理,化学,生物など各分野の先生が講演をされ,ポスターでもナノ粒子を用いた新しい応用,医療応用を目指した研究など活発な議論がなされました.中澤は単分子磁石の熱容量測定に関する研究を紹介しました.
今回のシンポジウムの参加は,阪大で新たにスタートするG30プログラムなどを考え,留学生増加のための阪大理学研究科のプロモーション活動をする目的もありました.2日目の午後,会議が終わった後,大阪大学の紹介の時間が用意され,野末先生の理学研究科ならびに物理学専攻の紹介の後,中澤が化学専攻の研究室や研究活動の紹介を行いました.参加していた学生はかなり真剣で,G30の留学制度のこと,日本に来た後の生活のこと,奨学金のことなど積極的な質問が出ました.夕方から一部の学生さんの面接をしたりしていると,殆ど時間が一杯になってしまい,あわてて荷物をホテルに取りに行き,その日の深夜の飛行機で帰国しました.日程が詰まっていて,あまり町を歩く時間はありませんでしたが,バイクとエネルギーにあふれたハノイの町に魅力を感じました.
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