どこまで重い元素は存在するか?
相対論効果の化学への影響は?
5f,6d,7p,そしてg-電子の化学とは?
短寿命の1原子を対象とした化学ができるか?
重元素領域には化学のフロンティアが広がっています。
私たちは,アクチノイド元素や超アクチノイドの溶液化学手法を開発し、実際にこれら重元素の化学研究を進めています。
5f軌道や6d軌道電子の特異性を観測するために、相対論的量子化学計算にも取り組んでいます。
一般的に原子核とその軌道殻電子は相互作用しないものとして取り扱われます。
しかし、ごく稀に電子状態によって原子核の壊変自体が変化するような核種が存在し、特に最外殻の電子が関与する場合には化学種の違いが核の壊変に作用するという現象が起こります。
このような特異な核として、229mThと235mUの壊変とその化学種との関係を調べています。
原子核は原子と同じようにエネルギーをもらうと励起状態に移ることができ、通常はすぐに脱励起して安定な状態に戻るが、たまに準安定にとどまることがあります。
これをmetastableとして質量数の後ろに“m”をつけて表現します。
近年、放射性同位元素(RI)及び放射線を利用したガンなどの病気の診断と治療は著しい発展を遂げています。
初期ガンも発見できるほどになっています。アルファ線による核医学治療では目覚ましい効果の報告もされています。
私たちはこのガンの診断・治療のためのRI製造や使用される元素の基礎的な性質を調べる研究を行っています。
メスバウアー分光を用いた錯体化学研究を行うための、環境整備も進めています。
普段みんながいるところで,データ解析や非放射性物質を扱う実験・セミナー等を行う場所です。
放射性物質を扱う実験・測定を行います。
毎週月曜などに研究進歩状況・打ち合わせ・連絡・RIセンターの報告などをします。[進行:金子]
順番に原著論文の紹介をします。基本的に毎週1人。
研究の中間発表や研究計画などを討論します。月1回のペースで1日じっくり行います。
研究グループごとに詳細な研究報告・検討を定期的に行っています。
一週間のスケジュールの例です。コアタイムは10:00~17:00で、毎日実働8時間程度以上研究活動をしています。土曜や日曜に研究を行うこともあります。 出張でのビームタイム実験などの事情もありますが、基本的に個人の自由度が高いです。