| ホーム | 放射化学研究室の紹介 | 大学院生募集 | メンバー | 研究業績 | 学位論文 | 過去の記録 | リンク |


放射化学研究室の紹介

研究内容

  1. (超)重元素・超重元素の化学研究
    どこまで重い元素は存在するか?
    相対論効果の化学への影響は?
    5f,6d,7p,そしてg-電子の化学とは?
    短寿命の1原子を対象とした化学ができるか?
    重元素領域には化学のフロンティアが広がっています。
    私たちは,アクチノイド元素や超アクチノイドの溶液化学手法を開発し、実際にこれら重元素の化学研究を進めています。 5f軌道や6d軌道電子の特異性を観測するために、相対論的量子科学計算にも取り組んでいます。
  2. 原子核壊変の化学効果
    一般的に原子核とその軌道殻電子は相互作用しないものとして取り扱われます。しかし、ごく稀に電子状態によって原子核の壊変自体が変化するような核種が存在します。特に最外殻の電子が関与する場合には化学状態の違いが核の壊変に作用するという興味深い現象が起こります。このような特異な核として,229mThと235mUの壊変とその化学状態との関係を調べています。
    このような核種の研究では、原子核と電子の強い相互作用を扱います。最新の電子計算や原子核計算を取り入れた原子核と電子の総合的な研究への発展も期待されます。
  3. 核医学用RI製造と基礎研究
    近年、放射性同位元素(RI)及び放射線を利用したガンなどの病気の診断と治療は著しい発展を遂げています。初期ガンも発見できるほどになっています。アルファ線による核医学治療では目覚ましい効果の報告もされています。私たちはこのガンの診断・治療のためのRI製造や使用される元素の基礎的な性質を調べる研究を行っています。
  4. その他
    放射性物質を利用すると極微量の通常の観測法では見れないような原子やイオンも観測することができます。それゆえ、環境化学への展開や微量分析化学への応用もできます。また、その原子の周辺の環境(電場や磁場など)による影響をみることで物性研究にも利用できます。
    また、放射性元素は安定な同位体を持たないため、重元素に限らず通常の研究には用いられず、その性質がわかっていない物も多いです。通常の錯体化学や分析化学を施すことで新しい元素の性質を調べることもできます。

施設

研究室地図 RI実験室 RIセンター

F棟・G棟
普段みんながいるところで,データ解析や非放射性物質を扱う実験・セミナー等を行う場所です.
RI実験室(2022年 廃止されました)
放射性物質を扱う実験・測定を行います.
RIセンター
主に測定を行っています.スミアテストの測定器もここにあります.

研究室の活動

  1. 研究打ち合わせ
    毎週月曜などに研究進歩状況,打ち合わせ,連絡,RI実験室・RIセンターの報告などをします.[進行:笠松]
  2. 雑誌会
    順番に原著論文を紹介します.基本的に毎週1人.
  3. 研究セミナー
    研究の中間発表や研究計画などを討論します.月1回のペースで1日じっくり行います.
  4. 研究グループミーティング
    研究グループごとに詳細な研究報告・検討を定期的に行っています.

研究室での一週間

一週間のスケジュールの例です。コアタイムは10:00〜17:00で、毎日実働8時間程度以上研究活動をしています。土曜や日曜に研究を行うこともあります。 出張でのビームタイム実験などの事情もありますが、基本的に個人の自由度が高いです。
タイムテーブル

行事

年間休日 : 土日祝,院試休み(4回生),お盆休み,年末年始など


| ホーム | 放射化学研究室の紹介 | 大学院生募集 | メンバー | 研究業績 | 学位論文 | 過去の記録 | リンク |