大阪大学大学院 理学研究科 化学専攻

放射線科学基盤機構

同位体化学研究室

メンバー

  • 吉村 崇(教授)
  • 二宮 和彦(准教授)
  • 大江 一弘(准教授)

問い合わせ

  • e-mail:
  • 研究室ホームページ: http://www.irs.osaka-u.ac.jp/yoshimura/

研究概要

  1. 放射性および関連する金属イオンを用いた金属錯体の発光特性の研究
  2. アクチノイド錯体の合成および核医学利用のための金属錯体の合成
  3. ミュー粒子を用いた新しい分析法開発
  4. 福島第一原発事故に関連した微量放射性同位体測定による環境化学研究

本研究室では周期表の約3分の1を占める放射性同位体しかない元素に着目して、 放射性および関連する元素を用いた無機化学研究をおこなっています。 金属錯体の研究については、新しい強発光性金属錯体の合成とその光物性に関する研究、 ウラン等のアクチノイドの酸化還元特性や反応性に関する研究を行なっています。 また、核医学試薬として用いることを想定して、アクチノイド、ラジウム等の金属イオンを 安定にキレートする新しいキレート剤の合成とそれらを用いた金属錯体の合成に関する研究を行なっています。

 これに加えて、素粒子であるミュー粒子を用いた分析法の開発や、福島第一原発事故で放出された放射性同位体の研究も行っています。 ミュー粒子を用いた分析法は、非破壊で物質内部のあらゆる元素を分析できるユニークな方法で、考古学などの貴重資料の分析を進めています。 福島第一原発事故に関連する研究では、微量な放射性同位体に注目して、これらが事故時にどのように放出され、 その後環境中をどう移動しているのかについて調べています。

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