物理化学講座
吸着化学研究室
研究概要
- ナノ空間に生成する凝縮相の物性と分子間相互作用に関する研究
- 多孔体の物理吸着過程に関する構造および速度論的研究
- ミクロ細孔を用いた分子配列制御による新規物性・機能の探索
- NMR法による新しい細孔分析法の開発
固体内に構築されるミクロな空間では、異種の分子間相互作用が拮抗して起こります。その空間に閉じ込められた凝縮相の構造や性質、吸着分子の化学反応などの解明が主要な研究テーマです。様々な多孔質固体への分子吸着現象について、核磁気共鳴分光法をはじめとする分子動態解析により、主にファンデルワールス力が主役となる物理吸着現象を、分子 レベルで解明することに取り組んでいます。また、“空間”によって分子の並び方をコントロールすることで、プロトン伝導、電子伝導、1次元スピン鎖などの新しい機能を持った材料の創製も目指しています。