放射線科学基盤機構
放射線科学研究室
研究概要
- アスタチンを用いたアルファ線核医学治療法に関する研究
- 中性子放射化による薬剤製造法の研究
- 福島第一原子力発電所の廃炉研究
- 福島県浜通り地区の振興を目指した天蚕研究
放射線は非常に高いエネルギーを持つ高速粒子や電磁波の総称で、いくつかの種類があります。それぞれが異なる性質を持っており、その特徴を活かした研究開発や社会での利用がなされています。本研究室では、放射線や放射性同位元素(RI)を用いた社会課題解決や社会応用を目指し、放射線科学研究を行っています。その一つが、がん治療法である核医学治療に関する研究です。アスタチンなど医療用RIを用いたターゲッティング分子の合成やRI標識法の開発、中性子放射化による薬剤製造法の開発などを行っています。また、福島第一原子力発電所(1F)の事故によって大きな被害を受けた福島県の復興も放射線に関わる社会課題です。1Fの廃炉に必要となるRIダストのリアルタイムモニタリング法の開発研究や福島県の地場産業振興を目指した天蚕研究を行っています。