放射線科学基盤機構
放射線化学生物学研究室
研究概要
- アルファ線核医学治療に向けた薬剤開発
- 自然免疫に関わる脂質関連分子の機能解析
- 糖鎖による相互作用の分子化学的実証
- ライブセルイメージング法を用いた生体分子の動態解析
アルファ線核医学治療(Targeted Alpha Therapy: TAT)は、がん細胞に高エネルギーを持つアルファ線核種を送達し死滅させる薬剤療法の一つであり、難治性がんの新規治療法として注目されています。当研究室では、アルファ線短寿命核種であるアスタチン211(211At)を標識した薬剤候補化合物を開発し、ヒトに初めて投与する段階の治験であるFirst-in-Human (FIH) 試験を見据えた研究を行っています。
また有機合成化学者との協働により、蛍光標識した生理活性分子を創製し、感染症やがん/糖尿病などの病態に関わる糖・脂質関連分子の機能を、分子化学的な視点から解析する研究も推進しています。