大阪大学大学院 理学研究科 化学専攻

学際化学講座

生物物理化学研究室

メンバー

  • 水谷 泰久(教授)
  • 石川 春人(講師)

問い合わせ

  • e-mail:
  • 研究室ホームページ: http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/mizutani/index-jp.html

研究概要

  1. アロステリックタンパク質の構造化学
  2. タンパク質の構造揺らぎと機能発現
  3. タンパク質における光科学
  4. 時間分解分光法の開拓

私たちの研究室では、タンパク質の構造ダイナミクスを調べ、その機能発現機構について研究しています。タンパク質は「かたさ」と「やわらかさ」をあわせ持つところに特徴があり、安定な立体構造を保ちつつも、その構造を柔軟に変化させます。この柔軟性はタンパク質機能発現の源になっています。特に、ヘモグロビンに代表されるアロステリックタンパク質では、構造を大きく変化させることによって活性のコントロールがなされています。したがって、タンパク質がいかに構造を変化させるかということは、機能発現機構の解明に直結した重要な問題です。私たちは種々の時間分解分光法、特に共鳴ラマン分光法を使って、機能する際に起きる構造変化を研究しています。ピコ秒からミリ秒にわたるタンパク質の多彩な構造ダイナミクスを詳細に調べることによって、巧みに機能する仕組みを明らかにする、さらにそこから一般性のある原理を導きだすことが私たちの研究の目標です。そのためには新規な測定装置の開発も必要となります。私たちは、分光法の特徴をシャープに活かすことによって、私たちの方法でしかできない研究を進めています。

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