協力講座

熱・エントロピー科学研究センター

研究概要

1. 表面や界面で吸着により形成される単分子膜固体について、熱力学挙動と構造、ダイナミクスを研究
2. 分子や結晶の対称性や次元性が熱物性に顕著に現れる系について、重水素置換効果を利用した構造熱科学研究
3. 多種多様なガラス状態や乱れに関する構造熱科学研究
4. 分子磁性体が示す磁気挙動、相転移とスピン間相互作用
5. 結合エネルギーの決定による化学熱力学的研究
6. 生体分子や高分子のダイナミクス、水との相互作用
7. 熱測定による生命現象の熱力学的アプローチ

物質界のとりわけ凝相系の本質を究めるため、熱力学量のエネルギー・エントロピーをあくまでも精確に測り、構造・物性に関する知見を最大限に生かすことで独自の構造熱科学を展開している。分子間相互作用のバランスが織りなす＜秩序と乱れ＞をキーワードとし、化学熱力学と分子科学の融合を目指す。研究対象は、金属など堅いものから有機物や生体高分子などの柔らかい系、単分子膜、生き物に至るまで多種多様に及ぶ。