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実験室紹介

理学部本館 c332号室 (タンパク質試料の作成)

市販の精製標品、あるいは共同研究先からの提供から得ることもありますが、多くの場合、研究はまず自らの手でタンパク質試料を得るところから始まります。理学部本館c332号室には、遺伝子工学的手法を用いた、大腸菌によるタンパク質の大量発現と目的タンパク質の精製のための機器が整備されています。

目的タンパク質の遺伝子がコードされたプラスミド(cDNA)を大腸菌に導入します。

これを寒天培地、液体培地で培養し、目的タンパク質を含んだ大腸菌を増やします。
これを寒天培地、液体培地で培養し、目的タンパク質を含んだ大腸菌を増やします。
研究室にあるシェーカーでは、5リットルのガラスフラスコが最大6本かけられます。時間分解共鳴ラマン測定では比較的大量の試料を必要としますが、研究室の機器を使えば効率的に大量のタンパク質試料を得ることができます。
研究室にあるシェーカーでは、5リットルのガラスフラスコが最大6本かけられます。時間分解共鳴ラマン測定では比較的大量の試料を必要としますが、研究室の機器を使えば効率的に大量のタンパク質試料を得ることができます。
写真は、増殖した大腸菌を遠心分離器で集めたものです。薄いピンク色になっているのは、目的タンパク質であるヘムタンパク質を含んでいるためです。これを超音波破砕機にかけ、細胞を破砕します。
写真は、増殖した大腸菌を遠心分離器で集めたものです。薄いピンク色になっているのは、目的タンパク質であるヘムタンパク質を含んでいるためです。これを超音波破砕機にかけ、細胞を破砕します。
破砕後の上澄み液から、目的タンパク質を種々のクロマトグラフィーで分離・精製します。
破砕後の上澄み液から、目的タンパク質を種々のクロマトグラフィーで分離・精製します。

このような方法で、ゲノム解析により見つかった新規タンパク質や、人工変異体の作成を行っています。