大阪大学大学院理学研究科 附属基礎理学プロジェクト研究センター 原田グループ ロゴ
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分子認識を肉眼で見る

温度によって接着-解離をコントロール

 ゲスト分子としてベンジル(Bz)を用いた。
 室温(23 ºC)ではベンジルゲルはβ-CDゲルとのみ結合した。この系を15 ºCに冷却するとα-CDゲルも結合した。さらに5 ºCにするとγ-CDゲルも結合した。この順序はα、β、γ-CDとベンゼンとの会合定数の大きさと一定している。すべてのCDゲルがベンジルゲルに結合した状態から加熱していくと、まずγ-CDがはずれ、次にα-CDがはずれ、最後にβ-CDがはずれた。このような温度による結合の応答は可逆的であり、何度も繰り返すことができた。

Zheng, Y.; Hashidzume, A.; Takashima, Y.; Yamaguchi, H.; Harada, A., ACS Macro Letters 2012, 1, 1083-1085.


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