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分子認識を肉眼で見る |
ゲスト分子としてナフチルアミン誘導体(Dns)を用いた。
Dnsを有するゲルはpHが4以上ではβ-CDゲルと結合したが、pHが3以下ではβ-CDゲルとは結合しなかった。これはpH 4以上ではジメチルアミンは中性で存在するためβ-CD環内に入るのでβ-CDゲルと結合するが、pHが3より低いところではジメチルアミンはアンモニウムカチオンとなるためβ-CD環から外に出る。そのためにDnsゲルはβ-CDゲルには結合しない。このようにpHに応答するゲストを用いることにより、pHによりゲル同士の接着と解離を制御できるシステムをつくることができた。
Zheng, Y.; Hashidzume, A.; Harada, A., Macromol. Rapid Commun, 2013, 34(13), 1062-1066.